誰でも一級建築士試験に確実に合格できる方法

平成29年一級建築士試験に合格した僕が、確実に合格する方法を紹介します。

「健康づくりのためのスポーツ施設」平成30年度一級建築士設計製図試験を徹底解説!(予想)

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大変長らくブログ更新をさぼってしまい、申し訳ありません!

平成30年度の課題が発表され、こうしちゃいられないと戻ってまいりました。

一級建築士設計製図受験生の皆さんのために、できる限りの情報を継続的に提供していきます。

 

それでは早速、試験元の発表した課題を丁寧に見ていきましょう。

 

 

課題名「健康づくりのためのスポーツ施設」

ついに来ましたね。

東京五輪が近づき、そろそろ出るだろうと噂になっていたスポーツ施設です。

資格学校で長期講座を受けている人はすでに何課題かやったのではないでしょうか。

 

実は僕、先週からスポーツジムに通い始めました!(超初心者ですが)

去年から体重が6kg近く増えてしまい、どうにかしなきゃと通い始めました。

行く前は、「お金を払って疲れに行くのはどうかな。。。」と思っていたのですが、いざ行ってみると中々面白いです。まだ1週間ですが、代謝が良くなってきたように思います。

 

と、話が逸れました。

課題名に「健康づくりのための」とあるところから、アスリート向けの施設というより、老若男女問わず利用できるような、公共性の高い施設が要求されるはずです。

一級建築士試験でよくあるやつですね)

 

一級建築士の設計製図の課題は

施設内に住む・滞在する人がメインの施設」と、「外部からの訪問者がメインの施設」とを交互に出題する傾向にあります。

去年は前者、今年は後者です。

 

 要求図書

  • 1階平面図・配置図(縮尺1/200)
  • 2階平面図(縮尺1/200)
  • 3階平面図(縮尺1/200)
  • 断面図(縮尺1/200)
  • 面積表
  • 計画の要点等

今回も3層の建物が要求されました。これから3平面以上の出題がスタンダードになってくると思います。

かつてのような、2階建ての建物+梁伏図のような出題はまずないでしょう。

 

(注1)健康増進のためのエクササイズ等を行う温水プールのある建築物の計画

今回の建築計画に大きく影響を与える最重要項目です。

プールを出題することで、計画・設備・構造のそれぞれの分野の力量を測ることが出来ます。

 

まず、建築計画に与える影響です。

プールは平面的にも、立体的にも大きなボリュームが見込まれるので、それだけでかなり計画を制限します。

まず、プール廻りの動線計画をきっちり作る必要があります。

受付→更衣室→プール動線と、管理動線です。ここがきっちりできていない図面はランク3になるでしょう。

また、立体計画では、FLより1500程度プールのレベルが下がることや、天井高も2層分は高くなることを考えると、プールのある階の上下の階にプールがはみ出してきます。

(プールは1階に配置するのが無難であると推測できます。当然2~3階でも計画は可能ですが。当日の課題文の条件をよく読みましょう)

(屋外プールは今回の課題では可能性としてまず無いでしょう。温水プールの指定ですし、屋外施設としてプールを設ける場合は、建築物に含まれないため、注1のような書き方にはならないはずです。)

 

次に、設備計画に与える影響です。

温水を供給するための設備をどうするか。大量の水を温める必要があるため、安定した温水の供給が出来るボイラーを採用するのが無難でしょう。

ネットで調べたらヒートポンプ式の給湯器もあるみたいです。こちらは、省エネルギー性と火を使わないのでメンテナンスしやすいことが利点です。真夏に水温が上がりすぎないよう冷却機能を持っているものもあるようです。

シャワーなどのその他の給湯と合わせて管理するようにすれば、スッキリした設備計画が出来るかと思います。

空調もプールの室が大きければ、ダクト接続型、単一ダクトなど能力の高い空調を採用する必要があります。

ぶっちゃけ、設備の専門家レベルの知識は問われないので(僕もよくわかりません)、現実にある設備を、正しい理由で採用したことを言えればOKです。

 

次に、構造計画に与える影響についてです。

プールの室は当然、無柱・大空間を要求されます。そうなると12mや15mのスパンを飛ばす必要があります。

プレストレストコンクリートをうまく利用しましょう。PC梁の上部には柱を設けられないので、プールの上部は屋上とするか、同じくらいの広さの室にしましょう。

また、プールの下は水の荷重を受けられるよう、梁を設けて対応しましょう。

実際にはプールの壁や屋根は鉄骨造がほとんどだと思いますが、RC造で計画しても問題ないと思います。知ってる知識の範囲内で設計してください。そういう試験です。

 

(注2)パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画

恒例のパッシブデザインです。

自然エネルギーを利用して(機械に頼らず)建築物の内部環境を良くする提案をしましょう。

定番のトップライト、光庭、吹抜け、ルーバー、庇などを利用して、採光・通風・空調負荷低減などを図ります。

勘違いされている人が多いのですが、あくまで建築計画の範囲内での自然エネルギー利用をパッシブデザインと言います。

設備計画で自然エネルギーを利用するもの太陽光発電パネル太陽熱集熱パネルなど)はパッシブデザインに入りません。去年の本試験ではその旨が課題文に明記されていました。(でもこれらを記述で書いて受かった人も大勢いる^^;)

(注3)・建築物の外壁の開口部で延焼のおそれのある部分の位置及び防火設備等の適切な計画

・防火区画(面積区画、竪穴区画)等の適切な計画

・避難施設(直通階段の設置・直通階段に至る歩行距離、歩行経路及び重複区間の長さ、敷地内の避難上必要な通路)等の適切な計画

これらの注意書きは今年いきなり出てきてびっくりした人も多いのではないでしょうか。しかし、これらは今までは課題文中に明記されていませんでしたが、今までも採点項目として設定されていました

ただ今年改めてこうして書かれているということは、今までよりも配点を大きく設定しているということの現れです。

本試験では基本的なことを押さえておけば、あまり気にするようなことではないです。(むしろしっかり押さえれば他の人と差をつけるチャンスです)

資格学校に通っている人は基本的なルールを学べると思います。

また、計画の要点等に書く文章もいくつかテンプレを覚えておけばそれで事足りるかと思います。

 

建築物の計画に当たっての留意事項

  • 敷地の周辺環境に配慮して計画する。
  • バリアフリー省エネルギーセキュリティ等に配慮して計画する。
  • 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
  • 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
  • 構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を配置する。
  • 空気調和設備給排水衛生設備電気設備昇降機設備等を適切に計画する。

見覚えのある文章ばかりですね。

これらの注意書きは今までは課題文にそのまま記入されていました。(細かい違いはありますが)

これがなぜ今年試験問題発表の時点で書かれているのか。

 

・・・そうですね。「今年からはこれが出来ていないときっちり減点しますよ」という意思表示です。

今まで以上に計画・設備・構造をまんべんなく学び、自らの計画に反映できる受験生が勝ち残る試験になってきていると思います。

 

まとめ

平成21年度以降の試験改訂以降、設計の自由度を高めるために、ある程度課題条件を緩くしてプランしやすいような課題になっていました。

・・・が、平成29年度はかつてのような課題条件てんこ盛りの課題が出ました。

つまり、平成30年度もこの傾向は続く、というより、「設計の自由度は高める、でも課題条件もてんこ盛りにする」という試験を試験元は目指しているのではないでしょうか。

今年の発表を見て僕はそんな風に思いました。

一級建築士試験は年々受験生のレベルが上がっています。これに合わせて試験元もレベルを上げていると考えて良いでしょう。

 

不安になった方、心配する必要はありません。むしろこれはチャンスです。

きっちり各分野の勉強をすれば、合格に近づきます。他の受験生との差を広げられるということです。

今回の課題発表を見るだけで、今までのように「あいつが受かってなんで自分が落ちたんだ!」と言うような事態が起きないよう試験元も苦慮して試験を作っているのが分かると思います。