誰でも一級建築士試験に確実に合格できる方法

平成29年一級建築士試験に合格した僕が、確実に合格する方法を紹介します。

なぜ課題文の条件を守っていても不合格となるのか

一級建築士設計製図試験では、

「課題文の条件を守って、ミスのない図面を作ったのに不合格だった」

ということがよくあります。

 

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

実は、ここにもっとも重要な設計製図試験のポイントが潜んでいます。

設計製図試験には、課題文に書かれていない、「暗黙のルール」と言うものがあります。

それは、建物の設計をする上で重要な「建築的常識」です。

 

僕の経験談

僕自身、同じような経験をしました。

製図2年目の時に長期講座で課題を沢山解いて、充分な実力を持って本試験に挑んだつもりでした。

模試の成績は全国の長期講座受講生の中で上位2割に常に入ってました。

本試験では15分くらい見直しをして、書き漏らしのほとんどない図面を作成しましたが、結果はランク2の不合格

この結果を受け、僕は資格学校の課題を無闇に解いているだけでは学べない、重要な要素があることに初めて気付きました。

また、資格学校の採点項目では、本試験の採点項目と比べて欠けているものがあることにも気付きました。

 

資格学校の課題を解きまくることの弊害

上記の暗黙のルール、即ち「建築的常識」を知らずに資格学校の問題ばかり解いていると、パズル的に問題を解くようになります。

そうやって出来た答案は、一つ一つの条件を個別に満たしていますが、全体を一つの建築物として見るとおかしな構成になっていたり、周辺環境と合っていなかったりします。

一級建築士の本試験は、こういった答案を積極的にふるいにかけるような問題の作り方をしています。

 

「建築的常識」を教えない資格学校、初受験でも4割近くが合格する理由

一方、資格学校では「建築的常識」の指導はおざなりにされがちです。

何故なら、限られた時間でなんとか生徒を「それなりに答案を作れる」レベルに持っていく必要があるため、言語化・数値化のしづらい要素はひとまず置いて、作図の練習と問題演習を繰り返すからです。

 

3年目で短期講座の授業を受けていて、分かったことが一つあります。

短期講座は製図試験の初年度生が大半を占めているのですが、

同じ初年度生でも、資格学校の指導でどんどん伸びて良いエスキスをする生徒と、作図は出来るようになってもまとまりのないエスキスをする生徒に授業が進むにつれ二極化するということです。

二者の違いはどこにあるのでしょうか。

前者の生徒は設計職の生徒であることが多い一方、後者は施工管理または設備職の生徒が多いです。

 

普段から建築設計に従事してる人は「建築的常識」を既に身につけているので、作図力と問題文の読み取り力を伸ばしてエスキス手順を確立すれば、答案が良くなります。

一方、設計職でない人(僕もこの一人です)は、いくら問題を解けるようになっても、肝心のプランは建築としては破綻しているということが多いです。

 

また、資格学校で「建築的常識」を教えないのは、資格学校の構造・体質にも大きく起因するところがあります。

資格学校の講師は圧倒的に設計職の人が多いです。

一級建築士として設計業務の副業として、講師をやっているのです。

このような講師陣にとって「建築的常識」は文字通り常識なので、生徒がそれを理解してないという発想が生まれにくいのでしょう。

建築的常識が当たり前のように身についている設計職とそうでない人達。

このギャップに気付き、ちゃんと指導をする講師はほとんど居ません。

 

また、こういった事実からなぜ初受験でも4割近く合格する試験なのか分かります。

初受験で合格している人は建築的常識を身につけた上でエスキスや作図の技術を学び、合格しています。

2年目の受験生は初年度で落ちた人達が受けます。作図力や課題文の読み取り力、エスキス力は確実に2年目の受験生の方が上です。ただし、建築的常識に関する知識が身に付いていなければ、出来上がる答案は不合格答案となります。

逆に言えば、こういった人は建築的常識を身に付ければ合格できる試験なのです。

ここが、初受験でも4割合格する理由であるとともに、既受験生でも合格率4割強である理由です。 

 

まとめ

一級建築士の設計製図試験は課題文の条件を満たしても不合格となることがある

それは、課題文には現れない建築的常識を知らないため、課題文以外の部分で不合格となっているためである。

初受験でも4割が合格する一方、何度受験しても落ちる人がいるのは、「建築的常識」を初めから備えている受験生がさっさと抜けていき、残った受験生がそれに気付いていないためである。

建築的常識」を身に付けた上で、作図力などを学べば、確実に合格する図面が描けるようになる。